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※このシリーズは,原子力発電設備の今後の取扱方針を考えてゆくために 当該設備の現状を先ず把握することを目的としております。 原子力発電に深い知識を持って、今後の原子力発電に関するご自身の 意見を持つためにご利用ください。 1.世界の電源別発電電力量 (原子力比率の高い順に) ①フランス原子力 77%水力 11%石炭 5% ②韓国 原子力 34%石炭 43%天然ガス 18% ③日本 原子力 24%石炭 27%天然ガス 26% ④ドイツ 原子力 24%石炭 46%天然ガス 10% ⑤アメリカ原子力 19%石炭 49%天然ガス 21% ⑥ロシア原子力 16%天然ガス48%石炭 19% ⑦カナダ原子力 14%水力 59%石炭 17% ⑧イギリス原子力 14%天然ガス46%石炭 33% 電力資源は、自国で出来るだけ賄うことが理想である。国家の根幹である 電力発電を他国に影響をされないようにするために。 そのため、自国の資源をできる限り利用する方法で発電を行うことにより、 各国の発電別電力量は特色が見て取れる。 その中でも、フランスの原子力発電比率が77%と突出している。 これは前回に見たとおり、余剰電力を他国に販売する戦略が関連している。 その他の国は、34%以下であり、他の発電方法とバランスを考慮されている。 特に日本は、原子力、石炭、天然ガスがほぼ比率で拮抗。これは、自国で エネルギーの自給率が低く、リスク分散を考慮したものである。 更には、次回以降で見ることにするが、それぞれの発電コストやCO2排出量 など、複数の項目を勘案の上で、各国独自で、現在の電源別の発電量を決定 しているのである。 ------------------------------------------------- 関 芳弘オフィシャルサイト http://3ku-seki.com 前衆議院議員 関 芳弘(せき よしひろ) 選挙区:兵庫県神戸市須磨区・垂水区 事務所:神戸市須磨区大池町2-3-7-5 お問い合せ:http://3ku-seki.com/?page_id=393 ------------------------------------------------- ▲
by 3ku-seki
| 2011-07-21 11:46
| エネルギー
※このシリーズは,原子力発電設備の今後の取扱方針を考えてゆくために 当該設備の現状を先ず把握することを目的としております。 原子力発電に深い知識を持って、今後の原子力発電に関するご自身の 意見を持つためにご利用ください。 今回は、各国の原子力発電に対する国家方針や運営状況を確認してみよう。 米国 運転中104基、建設中1基、計画中31。2010年時点。 ※建設、運転一括許可申請済みは28基 2007年に新規原子力発電所建設を再開。以前30年間は建設中断。 英国 運転中19基、建設中なし、計画中13基。2010年時点。 ガス炉の老朽化で2020年頃に数基に減少。 フランス運転中58基、建設中1基、計画中2基。2010年時点。 原子力の余剰電力を輸出。 2005年、エネルギー指針法で原子力の役割の重要性を明示。 ロシア運転中32基、建設中10基、建設中44基。2010年時点。 ガス火力の縮小、原子力発電の増大が基本方針。 原子力発電シェアを2007年の16%から2020年には25%超へ目標設定。 2014年までに次世代炉、原子炉、新型燃料の開発方針確認。 ※2009年の大統領教書 ドイツ 運転中17基、建設中なし、計画中なし。2010年時点。 基本的に脱原発の方針。 スウェーデン 運転中10基、建設中なし、計画中なし。2010年時点。 1980年、2010年までに原子力発電所の全廃を決定。 2009年、脱原発政策を撤廃。 2010年、原子力発電建設を認める政府案可決。 フィンランド運転中4基、建設中1基、計画中2基、2010年時点。 スイス運転中5基、建設中なし、計画中3基、2010年時点。 2007年に中長期の電力需要に新規原子力発電所の建設方針確認。 ※「2035年までのエネルギー見通し」 イタリア運転中なし、建設中なし、計画中10基、2010年現在。 1987年、前縁のチェルノブイリ原発事故を受けて政府が 既設発電所と新規建設を凍結。 日本 運転中54基、建設中及び計画中15基、2010年時点。 日本は発電出力は、アメリカ、フランスに次いで、3番目。 この各国の状況を見ても分かる通り、欧米においても原子力発電施設の取組方針を 過去に変更している。 理論としての原子力と、人間の技術+運用能力として対応力の狭間にあって、各国も 深い悩みをもって、原子力発電の取組方針を考えていることが見て取れる。 各国の地政的な環境はそれぞれ異なるので、世界的に確固たる方針というものは出せ ないが、このような各国の状況も参考にご自身の方針を考えて頂けたら幸甚です。 ------------------------------------------------- 関 芳弘オフィシャルサイト http://3ku-seki.com 前衆議院議員 関 芳弘(せき よしひろ) 選挙区:兵庫県神戸市須磨区・垂水区 事務所:神戸市須磨区大池町2-3-7-5 お問い合せ:http://3ku-seki.com/?page_id=393 ------------------------------------------------- ▲
by 3ku-seki
| 2011-07-20 14:44
| エネルギー
※このシリーズは、原子力発電について正しい認識を持って、今後、この発電方法の 取扱方針についてどのように判断するか、そのための論点整理を目的としています。 そのため、先に結論ありきとしての表記方法はとりません。 では、第二回目として、事故等が発生した際の放射線による人体の影響について 調べてみました。よく、新聞やニュースで、放射線量等の言葉が出てきます。 確認をしてみてください。 1.放射線 放射線とは、放射性物質から出される「電磁波や粒子線」のこと。放射能とは、 この放射線を出す能力。 (1)単位 ①ベクレル 放射性物質が、放射能を出す強さの単位。 ②シーベルト 放射性物質から出された放射線を人が受けた際の 影響の度合いを示す単位。 (2)種類 総ての電磁波、粒子線のことを放射線というが、一般的には、物質を通過 するときに、原子や分子をイオン化させる能力がある電離放射線のことをいう。 このうち、電磁波にはx線(レントゲン線)、γ線などがあり、粒子線にはα線、 β線、中性子線などがある。 これらを止める能力は次の通り(止める能力の弱いものから順) ①紙のみで止まる α線 ②アルミなどの薄い金属板で止まる β線 ③鉛や厚い鉄の板で止まる x線、γ線 ④水やコンクリートで止まる 中性子線 2.放射線の人体への影響 (1)放射線量影響 ミリシーベルト 7,000~10,000全身被曝:100パーセントの人が死亡 5000 水晶体:白内障 2,500~6,000 生殖腺:永久不妊 3,000~5,00050パーセントの人が死亡 3,000 皮膚:脱毛 500~2,000 水晶体:水晶体混濁 1,000 全身被曝:10パーセントの人が悪心・嘔吐 500 全身被曝:末梢血中のリンパ球の減少 200 全身被曝:これより低い線量での臨床症状は確認されていない 10 ブラジルのガラパリ地方の年間自然放射線 6.9 CTスキャン1回 2.4 一人当たりの自然放射線の世界平均(年間) 1 一般公衆の線量限度(年間)、医療除く 0.6 胃のx線集団検診(1回) 0.2 東京・ニューヨーク航空機旅行往復の宇宙線 0.05 胸のx線集団検診、原子力発電所周辺の線量目標値(年間) 参考:資源エネルギー庁、経算産業省のエネルギー白書2007 参考:緊急被曝医療REMnet 注意事項として、放射線が人体に当る場合、放射線の種類や当り方で影響が異なるので、 人体への影響の評価には、補正が行われている。 ※本日の情報は、茲までとします。 ニュースや新聞で、東日本の被災された方々や原子力発電所で働かれている方々の 被曝線量が報道されております。 また家畜や野菜の被曝線量も報道がされております。 放射線量は時間とともに変更(蓄積)されていきますので、報道されている時期についても 考え合わせる必要が有ると思います。 (続く) ▲
by 3ku-seki
| 2011-07-12 16:24
| エネルギー
※このシリーズは、原子力発電について正しい認識を持って、今後、この発電方法の 取扱方針についてどのように判断するか、そのための論点整理を目的としています。 そのため、先に結論ありきとしての表記方法はとりません。 では、第一回目として、そもそも日本が原子力発電を導入した理由(長所)を調べて みました。ある程度ご存知とは思いますが、再度、確認をしてみてください。 参考数値としては、内閣府発表の統計数値などを参考に記載を試みました。 Ⅰ.原子力発電の長所 (1)日本のエネルギー資源の海外依存状況 電気などのエネルギーは、家庭活動・企業活動・防衛活動など、あらゆる分野で 使用されている。 つまり、国家戦略として、エネルギーを自国で出来るだけ多く製造できることが、 国家運営の安定の基礎となる。 日本はエネルギーを安定的に供給できる体制にあるだろうか。 実は、日本はエネルギー資源(エネルギーを生み出すための石炭、石油、天然 ガス、原子力などの資源)そのものが非常に少ない。 現状では、海外から約82% (原子力を除くと約96%)を輸入に頼っている。 つまり、供給構造は非常に脆弱なのだ。 参考:エネルギー輸入依存度(原子力を含む) イタリア 85% 日本 82% ドイツ 60% フランス 49% アメリカ 25% イギリス 20% (2)エネルギー資源の採掘可能年数 このエネルギー資源は、あと何年、採掘可能なのだろうか。実は、エネルギー 資源も採掘できる年数には限りがある。 参考:エネルギー資源の採掘可能年数 (BP Statistical Review of World Energy 2010 参照) 石炭 124年 (確認埋蔵量を現在の消費量で按分) 石油 47年 同上 天然ガス 64年 同上 原子力 100年(ワンススルー) ⇒ 核燃料を一度きり使用 130年(プルサーマル) ⇒ 使用済核燃料を再利用 3000年(高速増殖炉サイクル) ⇒ 発電しながら原子燃料生成 上記の参考値を見て頂くとお判りの通り、石炭にしろ、石油にしろ、天然ガスに しろ、現段階で確認できている埋蔵量は、150年にも満たない。 そこで、原子力に頼り、発電しながらさらに原子燃料を生成する高速増殖炉の 開発の研究を進めていったのである。 (3)エネルギー資源の地域分布 上記でみたエネルギー資源は、埋蔵している地域に分布があり、政治的に 安定した地域から安定的に供給を受けたいものである。 参考:地域分布 (BP Statistical Review of World Energy 2010 参照) (Production and Demand:OECD・NEA・IAEA 参照) 石炭 (北米 29.8%、アジア 22.4%、ロシア 19.0%) 石油 (中東 59.9%、アフリカ10.0%、中南米 9.8%) 天然ガス(中東 41.0%、ロシア 23.4%、アフリカ 7.9%) ウラン (豪州 26.6%、北米 16.1%、アフリカ15.1%) ウランや石炭は、政治の比較的安定した地域から算出されている。 中東などでは戦争等が頻発し、その結果、石油価格に影響を与えている。 (4)発電コストにおける燃料費割合 また、エネルギー資源の価格は変動するが、この影響が小さい発電方式ほど 発電コストに変動が小さく、安定してエネルギーの供給が行える。 参考:各発電方式ごとの燃料費の割合 (総合資源エネルギー調査会電気事業分科会コスト等小委員会 平成16年) 原子力 1割程度 石炭 4割程度 石油 6割程度 天然ガス 6割程度 (5)世界の電力発電量 発電電力量は目を見張る進捗を見せている。 ますますエネルギー資源が必要とされ、その獲得競争は激化する。 ※この点からも上記(4)の燃料比率の割合が低いことは重要である。 参考:世界の発電電力量の推移(世界合計) (財)日本エネルギー経済研究所:アジア・世界エネルギーアウトルック2010 1990年 11,000TWh 2008年 20,000 2020年 27,000 予想 2030年 35,000 予想 つまり、発電コストの変動幅が小さいことは貴重なことである。 (6)地球温暖化対策 地球温暖化防止に向けて、CO2排出比率の小さい発電施設は有効。 参考:各種電源別CO2排出量 (1KWh当たりのライフサイクルCO2排出量、 電事連 原子力・エネルギー図面集2011) 石炭火力 943g 石油火力 738g LNG火力 599g コンバインドLNG 474g 太陽光 38g 風力 25g 原子力 20g 以上、大まかに(1)から(6)の項目を確認してみた。 このような数字を眺めつつ、何故、日本が原子力発電を始めようと当初 考えたのか、数字上の理屈のみは整理できたでしょうか。 原子力発電所は、商業用に1966年から運転が開始しました。私が1歳の時です。 もう開始から45年ほど経ちました。 原子力発電の安全性や、電源のベストミックス、世界の発電施設状況など、 今後、順次、各項目を確認して行く予定です。 皆様ご自身の意見確立に役立ててください。 (次回に続く) ▲
by 3ku-seki
| 2011-07-08 12:38
| エネルギー
今、原子力発電所の安全性について、議論がなされている。 専門家が百家争鳴して議論をしているが、各項目で統一した見解は出ないようである。 一方、世論を見ても、議論の争点が非常に曖昧で、「安全性」、「効率性」、「必要性」 等等、異なった観点から議論がなされ、いつまでたっても結論には至らない。 このような中、今最も大切なことは、先ず、そもそも論である「日本のエネルギー 政策」やその内の「原子力発電」とは何かという基本的な知識である。 これから、読者の皆様と共に、このような基本的な知識を私の「日々の思い」の中で 数度にわたり、一緒に確認をしていきたいと思う。 くれぐれも読者の方にお願いをしたいのは、「正しい知識を持って、自らの判断を行って 頂きたい」ということである。 今の先端技術は非常に高度で、それに携わる専門家しか判らない部分が大いにあり、 自ら判断は出来ないかも、と不安があるかも知れない。 しかし、その非常に専門的な技術も、実はよく判っている人から話して頂くと、原理は 非常に単純明快なことが多い。 この判りやすい原理的なことについて、共通の知識を保有してゆきたいと思うので、 安心をして頂きたい。 今、ニュースなどでは、局部的な点のみが報道されるため、全体像が判り難い場合が 多い。 是非、私のホームページをご覧の方は、お一人お一人が、全体の知識を得て、そこから 今発生している局部的な問題の独自判断をしてゆかれることを望む次第である。 独自の判断結果は、当然のことながら、十人十色で異なったものになると思う。 それはそれで結構だ。一番いけないことは、誤った判断をし、国全体が滅ぶことである。 正しい知識さえあれば、国全体がいつも同じ方向しか向かずに、その結果として、滅んで 行くことなどはありえないだろう。 さあ、一緒に頑張ってまいりましょう。 (次回に続く) ▲
by 3ku-seki
| 2011-07-02 11:37
| エネルギー
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