10年半かかるらしい。長い時間と思うが、これでも実務ベースでは脅威の速さのようだ。
それほど、原子力発電の取扱は難しいということであろう。日本の電力需要を充分に満たす
ために、電力会社も相当な無理をしているのが実態である。
コンピューターなどのシステムでは、震災などに向けて、バックアップ用として、リスク分散を
念頭に、東日本と西日本地区に分けて、代替設備を設置することが多い。
一方、この電力事業においては、一つ一つの設備が非常に大掛かりであるために高価となり、
非常事態以外に稼動不要の設備を充分に温存をして持つことが、非常に難しい。
更には、日本の電力では、東西で電圧の周波数が50HZと60HZと、異なっている。変換機器も
採算が合わず、設置が充分ではなない。
一方、一般的には、電力は無条件に不自由なく、いつでも使用できるもの、と思い、日常の設備
設計を行っている。そのために、このような不測の事態には、対応力が低い。
今後、日本の電力のバックアップ体制のあり方について、東西の電圧の周波数の相違している
今の状況についてどのような対応を取っていくのか、もう一度、正式に課題に上げる必要が有るだろう。