いよいよ行き詰まった。
地元を歩いていると、有権者からも「五月に新しい基地が決まるわけがない」と
異口同音に聞こえてくる。
政治は夢を抱き、一歩でも夢に近づけるように、この社会を発展させることが仕事だ。
加えて、現実を直視し、実現可能なことを着実に推進してゆくことも必要である。
政治は、夢と現実の間で、案件ごとに、両者の割合を決めてゆく仕事だと思う。
今回の普天間基地の移設問題。昨年の総選挙のマニュフェストと程遠い現状。
しかし、こうになることは、初めから判っていた筈。やはり、人気取りの選挙目当て公約か。
どんどん実施が遅れてゆく。国民の利益の享受が遅れてゆく。 悲しいことだ。
基地移設問題外でも、実施が遅れている案件が散見される。生みの苦しみは判るが、
夢と現実の間で実施する政治において、余りにも現実離れをすることは、国民の失望を呼ぶ。
政権運営は、与党がやろうが野党がやろうが、安定しづらい世相の難しさ。 財政赤字、
不景気、国際関係、日本人の心の問題、等々。
このような時は、やはり、現実に即した政治を着実に進めてゆくほうが無難ではないか。
夢を忘れてはいけないが、どうも乱気流が今、激しすぎる。