公の場で、仮免許の車を見ると、何かの拍子で事故の巻き添えに合うのが
嫌だから、みんな離れて運転をする。
菅総理は、ご自身の政権を「仮免許」と言った。
気持ちは判らなくも無い。初めての政権運営は、想像を絶する位、難しいだろう。
一国の、しかもこれほど成熟した高度経済社会の運営は、至難の業だ。
しかし、「仮免許」と言うのは良くない。
何故、良くないか。それは、「気概」が無いからである。逃げの気持ちになっている。
仮免許だから許してくれ・・・という、許しを請う気持ちが表れている。
政治に大切なことは、「責任」を持つこと。有限実行。出来なければ退陣しかなく、
「出来ないことを許してくれ」というのは出来ない。出来なければ辞めるのだ。
政治とは、そもそもそういう物である。公約をし、実現する。出来なければ辞める。
国民生活が一秒一秒継続している中で、政治に、仮免許の時間が許されるはずが無い。
正々堂々と、ダメならば辞める覚悟がいる。これこそ、自己の「責任感」なのだ。
無責任社会を自ら作ってはいけない。
無責任社会を改善することが、今の政治の課題である中で、あってはならない言動を
菅総理自身がしてしまった。誠に残念である。
新渡戸稲造の「武士道」を読んで欲しい。