亀井金融大臣の金融政策は非常に危険である。
金融の世界に17年ほど私は在籍したが、今、亀井大臣が中小企業を
救済する目的で実施しようとしている金融政策は本末転倒になると予測
する。
それは、「支払猶予(モラトリアム)政策」についてである。
借入金の返済の苦しい企業を救済するために、亀井大臣は、金融機関に
対して、返済期間を猶予させる政策を取ろうとしているものだ。
これは、金融機関の立場からすれば、態度を硬化させるだけで、特に、
新たな融資に対しては、今以上に慎重にならざるを得ない。
その結果、今年の年越え資金としての運転資金を12月に貸さなくなるのでは
ないかと懸念される。倒産の引き金を亀井大臣自らが引くことになる。
金融機関に対して、貸出金に政府保証を金額を限って行うほうが、余程、
貸出し金額が増えることにに成るはずだ。
亀井大臣は、中小企業を真に救うために、即刻政策を変更すべきである。